概要
東京都中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)は、中学生約7万人が受験した大規模な試験である。「スピーキングテスト」はグローバル人材の育成を目指す都の教育委員会が去年から実施している。この記事では、受験者や保護者、教育関係者の反応をまとめる。
受験生と保護者の反応
- 問題の難易度:
「なんだこの問題?こんなの英語で中学生が言えるわけないし、どういう状況なんだ?大喜利?」
「英語スピーキングテストの過去問聞いてみたけど、設問に入る前の場の設定の説明が長くて意味不明。設問と模範解答はめっちゃ単純で、場の設定をあんなに難しくする必要はないのでは…」
中学生が答えるには難しいと感じる問題が多かった。 - 試験環境:
「英語スピーキングテストESAT-J受けた息子、同部屋で同時に受験してる大勢の声がうるさくて集中出来なかった。息子の方は質問英語が流れてる時、別の子は答えを話していたりとそれぞれのタイミングが違ったようで、とにかくうるさくて問題聞き取りにくかったそう。」
多くの生徒が同時に受験するため、騒音により集中しにくい環境だった。 - 試験運営:
「今日は学校に昨日の英語スピーキングテストの報告用紙を提出しなければなりませんね。お忘れなく。けど、なんでこんなややこしいことをしなければならないのかわかりません。」
試験に不満がある声も聞かれた。
教育関係者の見解
- テストの目的:
「問題発表されて色々取沙汰されてる。英語スピーキングテストに関わる時にいつも付きまとう事だけど大人は何故か自分が問題をやってみて「そんなに難しくないじゃない」と反応したりする。留学経験者とかね。取り組むのはあくまで中学生、それも塾前提でない公立の。そこ忘れないでほしい。」
英会話能力を測る目的で実施されるが、実際の効果に疑問の声がある。
一般の反応
- 入試利用に対する懸念:
「都教委やばい。都立高校入試は7万人も受験しません。4万人しか受けません。関係のない子ども達が、スピーキングテスト受けさせられて困っています。」
中学校の英語スピーキングテストを入試に利用することに懸念が表明された。 - 実施状況:
「直前にかき集めた試験監督に任せて(試験室に事情のわかる人が誰もいない状況で)7万人を対象に実施して,大小のトラブルがないはずはないのだが,終了直後にこのニュースを流すNHKは勇気がある(無謀だ)なというのが10年程スピーキングテストの運営に携わった私の率直な感想」
運営に関するトラブルや不手際が指摘されることがあった。
総評
英語スピーキングテストESAT-Jには、多方面から様々な反応が寄せられている。中学生の能力を評価する手段としては、まだ改善の余地があると見受けられる。特に試験の難易度、公平性、実施状況の改善が求められている。英語教育におけるスピーキングテストのあり方について、今後も議論が必要である。