近年の日本において、20代の男性の間で「交際経験なし」が顕著に増加しています。リクルートブライダル総研の調査によると、20代男性の約46%が交際経験がないと報告されています。これは前回の調査から約12ポイントの大幅な上昇を示しており、女性においても同様の傾向が見られるとされています。
内容
- 20代の未婚男性の約46%が交際経験がないと報告されており、これは過去最高の割合となっています。一昨年の調査ではこの割合は34.2%だったため、約12ポイントの大幅な上昇となっています。40代ではこの割合は22.9%、30代でも41.2%と、若い世代ほど恋愛経験がない実態が浮き彫りになっています。
- 20代の未婚女性に関しても、交際経験のない割合が29.8%となっており、これも前回の調査に比べて増加しています。
- 20～40代の未婚者全体では、恋人がいる割合が約3割に留まっており、男女ともに交際経験のない人の割合が増加傾向にあることが分かっています。
これらのデータは、日本の若い世代における恋愛観や結婚に対する意識に関して重要な示唆を与えており、社会的な変化や経済的な要因など、多くの影響が考えられます。特に、金銭的な余裕のなさや、結婚に対する願望の低下が影響している可能性が指摘されています。
理由：なぜ交際経験がないのか？
経済的な不安
結婚したくない理由として最も多かったのは「金銭的に余裕がない」ことです。経済的な不安定さが、恋愛や結婚に対する消極的な姿勢につながっていると考えられます。
時代の変化
コロナ禍の影響も無視できません。大学生活などの社会的交流の場が限られたことが、交際経験の少なさに影響を及ぼしている可能性があります。
社会的圧力
「交際経験なし」がダメだとは言わないものの、恋愛経験が人生において重要な役割を果たすという意見もあります。恋愛を通じて、相手の気持ちを察する能力や人間関係の構築能力が養われるという見方です。
Xの反応：多様な声
理解と共感
多くの人々がこの現象に共感し、理解を示しています。経済的な理由や社会的な変化を考慮して、「交際経験なし」の状況を受け入れている人が多いです。
- 「お金も無いし落ち着いてくる頃の 晩婚化が進んでいるだけだと思うんだ」
- 「人間関係で疲弊しきってるところにオフタイムまで人に合わせたくないって気持ちはなんとなくわかる」
- 「いまの20代って大学時代コロナ禍だった子も多いだろうし、そういうのもあるんじゃない？」
- 「陰キャ「当たり前だよなぁ？(達観)」」
- 「自分が生活するので精一杯だし、仕事のストレスを趣味で発散。それだけでなく、老後の貯金も考えたら……。」
- 「交際経験なしが当たり前の時代になって来たね。交際してもメリットよりデメリットの方が大きいからなのかな？」
懸念の声
一方で、恋愛経験がないことによる将来への懸念を表明する声もあります。恋愛経験が人間関係や社会生活において重要なスキルを提供すると考える人もいます。
- 「交際経験なしをダメとは言わないけど、10代〜20代で一度も誰とも付き合わないのはどうかな…と思う。恋愛って友人以上に相手の気持ちを察する経験になるし、良くも悪くも人生の幅を広げる。」
- 「少子化とか特に興味ないけど、あの恋のドキドキとか時には失望とか、そういうものに興味がない人は可哀想。」
社会構造への批判
また、この現象を社会構造の問題として捉え、経済的な不安定さや社会システムの変化が若者の交際経験に影響を与えていると指摘する意見もあります。
- 「コロナ禍を言い訳に 自分を慰めるの、ちょっとやめないか」
- 「後輩たちも30歳前後で早々に老後資金のこと考えて生涯1人を想定しだしてる 時代だなと思います」
- 「進む少子化。 滅びるこの国。 あと何年だ？」
- 「コロナで家から出るな人と会うな学校行くなって言ってた後「20代の交際経験なし過去最多」って鬼か」
- 「マイノリティが増えるのは大きな変化だけど、もはやマイノリティじゃなく「普通」。」
- 「前回調査より激減。 もう日本終わりだろこれ…。」
総括：交際経験なしの時代の理解
20代男性の約半数が「交際経験なし」という現象は、単なる個人的な選択以上のものを示唆しています。経済的な理由、時代の変化、そして社会的な圧力がこの傾向に影響を与えていると考えられます。多様な声がありますが、この現象を理解し、若者の生活環境や心理的な側面をより深く把握することが重要です。