ダイハツ工業が不正により全車種出荷停止!不正内容、不正理由、現行車種一覧、販売済の車への対応、ユーザーの声をまとめました

  • 2023年12月20日
  • 2023年12月20日
  • 生活

概要

  • ダイハツ工業は、必要な衝突試験を行わずに不正なデータを使用して国の認証を取得していた問題が発覚しました。第三者委員会による調査の結果、不正が行われていた車種が当初の6車種(トヨタブランドで販売される「トヨタ ヤリスエイティブ」を含む4車種と、国内で販売される2車種ロッキーHV、ライズHV)からさらに拡大することが明らかになりました​​。
  • この問題は、ダイハツ工業が現在生産している全ての車種に関連しています。この不正の拡大を受けて、同社は国内外のすべての車種の出荷を停止する方向で調整していると報じられています​​​​。
  • さらに、ダイハツ工業は全車種の新車販売を停止する方針を固めたことが関係者への取材により明らかになりました。この発表は、20日に国土交通省に対して第三者委員会の調査結果と共に報告され、記者会見で公表される予定です​​。
  • この認証不正は、特に新車の側面衝突試験に関連しているとされています。当初は6車種のみが対象とされていましたが、その後の調査で対象車種がさらに拡大したことが判明しました​​。

これまでと今回の不正内容

  1. 不正なデータの使用と出荷停止
    • ダイハツ工業は必要な衝突試験を行わず、不正なデータを使用して国の認証を取得していました。この問題に関する第三者委員会の調査で新たな不正が見つかり、結果として国内外のすべての車種で出荷が停止されることとなりました​​。
  2. 海外向け乗用車の衝突試験での不正
    • 2023年4月、ダイハツ工業はトヨタ自動車へのOEM供給を含む海外向け4車種の側面衝突試験で不正があったことを明らかにしました。量産時の仕様にない変更を加えたテスト車両で試験を行っていました。この不正は内部通報により発覚しました​​​​。
  3. ポール側面衝突試験での不正
    • 2023年5月19日、ダイハツ工業は認証手続きで新たな不正が判明したと発表しました。ポール側面衝突試験(UN-R135)において、本来であれば車両の左側と右側の両方で試験を実施する必要がありましたが、左側の試験を行ったのみで、そのデータを右側のデータとして転記し認証で提出していました。該当車種は「ロッキー」とトヨタ自動車の「ライズ」のハイブリッド車で、両モデルのエンジン車は正規に試験を実施していました​​​​​​。

不正理由

経営陣の焦りとプレッシャー

  • トヨタ経営陣の焦りが現場へのプレッシャーとなり、不正行為につながった可能性が指摘されています。トヨタは過去に品質管理の問題で大規模なリコールを経験し、その経験がグループ全体に影響を与えているとされています。また、トヨタグループの巨大化や、利益重視の姿勢が組織内での目が届きにくい環境を生んだ可能性があります。さらに、電気自動車の普及など自動車業界の競争環境の変化が、現場でのプレッシャーを高め、経営者の利益重視の姿勢が不正行為の要因になったとの見方もあります​​。

現行車種一覧

  1. セダン
    • Altis(アルティス)
  2. SUV
    • Rocky(ロッキー)
  3. ハッチバック/2BOX
    • Boon(ブーン)
    • Boon Cilq
    • Boon Style
  4. 2BOXモデル
    • Thor(トール)
    • Thor Custom
  5. 商用車
    • Gran Max Cargo
    • Gran Max Truck(グランマックス)
  6. 軽自動車
    • Tanto(タント)
    • Tanto Custom
    • Tanto FunCross
    • Mira e:S(ミライース)
    • Mira Tocot(ミラトコット)
    • Move(ムーヴ)
    • Move Custom
    • Move Canbus Stripes
    • Move Canbus Theory
  7. その他の車種
    • Copen Robe(コペン ローブ)
    • Copen Xplay
    • Copen Cero
    • Copen GR Sport
    • Cast Style(キャスト スタイル)
    • Taft(タフト)
    • Hijet Truck(ハイゼットトラック)
    • Hijet Cargo(ハイゼットカーゴ)
    • Atrai(アトレー)​

販売済みの車への対応

現状では販売済みの車に対する対応内容は報道されていません。しかし、過去の不正問題の対応から見ると、現状維持(何もしない)もしくは部品交換で対応すると考えられます。

過去に不正を行ったライズHVとロッキーHVに関しては正規車両で改めて社内試験を行い、側面衝突試験で求められる基準を満たしていたことが確認されました。その結果、販売済みの該当車種のユーザーが使用を継続する上で、部品交換などの対応は必要ないとする対応を取ったため、今回も同様の試験を行ったうえで対応を決定すると考えられます​。

ユーザーの声

不信感と失望

  • 「ダイハツは大丈夫だろうか…」
  • 「ついに、ディーラーまでもが不正かww」
  • 「なるほど、自分たちが偽装してるから、N=1の試験に意味はないと思ってるんだな…」

業界全体への疑念

  • 「ホントにダイハツだけなのか???」
  • 「自動車業界全部では?」
  • 「こう思われても仕方ない事案」

その他のコメント

  • 「国の規制が厳しすぎて技術的に不可能な領域にまで来てるってことですよ。」
  • 「女性はなんの車に乗れば良いんですか?女性は車に乗るなと言いたいんですか?」
  • 「ダイハツディーゼルは別の会社(船のモーターなど)ゆえご注意を」

結論

ダイハツ工業の衝突試験に関する不正行為は、同社が生産するすべての車種に及び、国内外の全車種の出荷と新車販売の一時停止を招きました。この問題は、主に新車の側面衝突試験に関連しており、最初に6車種が対象とされましたが、調査の結果、さらに多くの車種で不正が行われていたことが判明しました。

不正の原因として、トヨタ経営陣の焦りとプレッシャー、利益重視の姿勢、自動車業界の競争環境の変化が指摘されています。これらの要因が、組織内の監視不足や現場の不正行為に繋がった可能性があります。

現在、ダイハツ工業が生産している車種には多様なラインナップがあり、これらの車種が不正行為の影響を受けている可能性があります。販売済みの車に対する具体的な対応はまだ報道されていませんが、過去の例に基づいて、何もしないか部品交換での対応が考えられます。

この問題に対するユーザーの反応は、不信感と失望の声が多く、業界全体への疑念も高まっています。また、一部からは、国の規制の厳しさなど、さまざまな意見が寄せられています。

今後のダイハツ工業の対応に注目する必要があります。

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